あなた、本当は風に吹かれて飛ばされて行きたいのに飛べないから、風の中で力強く立っているものを羨ましそうに見る

 

君、ずっと安全な場所を探していたでしょう。猫が丸まっている腕の中のような場所を

 

鏡の中はすべてひっくり返っていること以外、鏡の外と何も変わらなかった。自分もひっくり返っているから何も困らなかった。この世界は見えているよりもっともっと地獄で、私たちは思考力も視界も奪う毛布でくるまれているから何も知らずに生きて、そのままだった

 

指に輝く花を眺める。ただの花である

 

透明なまなざしを持っているように見えた。私はそれに憧れていた

 

公園で走り回る小さい子どもたちの間を、その上に浮かんでいるエネルギーの雲を吸収するようにすり抜けて

 

ちゃんとしてて、賢くて、余裕のある優しさで、私とは違うと知って痛かった